• Windowsのサポートポリシー変更に企業はいかに対応するのか?前編

    2016.08.15

    M³DaaS

    Windowsのサポートポリシー変更に企業はいかに対応するのか?前編

    2016年の年初に行われた、Microsoft社のWindows 7 / 8.1のサポートについての発表をご存知でしょうか?何の前触れもなく突然の発表だったため、まだ知らないユーザ、実感のないユーザも多数いるかと思います。
    今回のコラムではその実態と対策についてご紹介したいと思います。

    参考

    • Microsoft TechNet
      Updates to Support Policy for Skylake Devices Running Windows 7 and Windows 8.1
    • Microsoft サポートページ
      Windows ライフサイクルのファクト シート

    Microsoft社は、米国時間2016年3月18日(※1)にIntelの第6世代プロセッサ(開発コード名:「Skylake」)を搭載した機器上(※2)での「Windows 7」および「Windows 8.1」のサポートポリシーの変更を発表しました。大きなポイントは次の2つです。

    (1)Intel 第6世代プロセッサでのサポート期間を短縮(2018年7月17日で)
    (2)Intel 第7世代以降のプロセッサではWindows 7 / 8.1をサポートしない

    ※1:当初は米国時間2016年1月15日に2017年7月17日からサポートポリシーが変更されることが発表されましたが、3月18日に1年延長などの再発表を実施しています。
    ※2:Intel社のみでなく、AMD社、Qualcomm社などのCPUも同様で、最新のプロセッサではWindows 7 / 8.1をサポートしなくなります。

    表1:Intel CPUの世代とサポート期間

    世代CPU販売開始日Windows 7の
    サポート期間
    Windows 8.1の
    サポート期間
    第1世代 Nehalem 2008~2011年 2020年1月14日 2023年1月10日
    第2世代 Sandy Bridge 2011年1月9日 2020年1月14日 2023年1月10日
    第3世代 Ivy Bridge 2012年4月29日 2020年1月14日 2023年1月10日
    第4世代 Haswell 2013年6月2日 2020年1月14日 2023年1月10日
    第4世代 Haswell Refresh 2014年5月11日 2020年1月14日 2023年1月10日
    第5世代 Broadwell 2015年6月18日 2020年1月14日 2023年1月10日
    第6世代 Skylake 2015年8月7日 2018年7月17日 2018年7月17日
    第7世代 KabyLake 未定(2016年夏?) 非サポート 非サポート

    表2:Intel 第6世代CPUでのサポートポリシー

    サポートの種類メインストリームサポート延長サポート
    フェーズ
    (~2018年)
    ~2020年
    製品の設計と機能を変更する要請 × ×
    セキュリティ更新プログラム
    セキュリティ以外の更新プログラムのサポート ×
    セキュリティ以外の更新プログラムのサポート × ×
    有償サポート(インシデント制のプレミアおよびエッセンシャル サポートを含む) ×
    技術上の質問に対する回答を検索するための、マイクロソフトのヘルプとサポートのオンラインサポート技術情報またはサポート サイトを使用することで利用できる、製品固有の情報 ×
    ハードウェアの保証請求

    ○:利用可能、×:利用不可、★:プレミア サポートを通じた延長修正プログラム サポートでのみ利用可能
    ※ 更新レベル「緊急」のもののみ提供となり、[重要]などは提供されなくなる。

    Intel CPUでWindowsをサポートしなくなる!?

    これがなぜ問題かというと、単純に「Windows 7 / 8.1が使えるPCが購入できなくなる」ためです。
    発表されたIntel第6世代の「Skylake」CPUはパソコンメーカーが現在、主力で販売するPCに搭載されているCPUになります。また、Intel 第7世代の「KabyLake」CPUについては、今年の後半にリリースが予定されているCPUになります。
    つまり、現在PCを購入しようとした場合、大半の製品が発表された(1)に該当し、新規購入したPCでのWindows 7 / 8.1の利用が実質的に難しくなります。また、「KabyLake」CPUが出た場合は、パソコンメーカーから新しいCPU搭載の新製品が発表・切替が行われるため、Windows 7 / 8.1がサポートされないPCが主力製品として販売される状況になってしまうということです。

    企業での大量購入は難しくなってくる

    個人利用であれば、1世代程度古いCPUのPCを購入することも可能だと思います。しかし、企業の場合はそうはいきません。数百台から数千台単位で年間購入することになりますので、Windows 7 / 8.1が使える古いCPUを搭載したPCを準備することはだんだん難しくなってきます。仮に準備できたとしても、コストや仕様面で満足いくものが購入できるか疑問です。

    Intel以外のCPUも同じ状況

    では、Intel以外のCPUメーカーの動きはどうでしょうか。
    PCでIntel以外に使われているCPUだとAMDがありますが、AMDも今年発売される予定のCPU「Bristol Ridge」はIntelの「KabyLake」と同様にWindows10のみサポートすると発表しています。そのため、Intel互換CPUを使う、という回避策も取れない状況です。

    動き出したWindows10への移行

    Microsoft社の発表を受けて、Windows10移行準備を前倒しする企業が出てきました。 次回コラムでは、企業のWindows10移行への動きや移行方法についてご紹介したいと思います。

    ※ 2016年08月15日 追記 07月上旬の執筆時点では本コラムの状態でしたが、 2016年08月11日にMicrosoft社よりUpdateがあり、 第6世代CPU SkyLakeにおいても、 Windows 7は2020年1月14日まで、Windows 8.1は2023年1月10日まで サポートが延長されることとなりました。(それぞれの延長サポート期間は利用可能となりました。)
    但し、第7世代CPU KabyLakeではサポートしないようですので、注意が必要です。
    ◆出典:Updates to Silicon Support Policy for Windows(Microsoft HP)

    今回もこれまでのように延長され、ほっと旨をなでおろした方も多かと思いますが、
    今後はこのように振り回されないよう、やはり早めのVDI化をお薦めします!

    新日鉄住金ソリューションズ株式会社
    ITインフラソリューション事業本部
    ITサービスソリューション事業部
    ソリューションコンサルティング部 エキスパート
    木村 直樹

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